603:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 00:00:28.79 ID:F5x8ReqfO
王女「クスクス…そうですか」
老人「……何を嗤う」
王女「わたしとは違うと仰いましたが、結局はわたしと同じ。理由はどうあれ、あなたも彼を求めているのですよ」
王女「憎んでいながら彼の為に騎士を利用し、彼を鴉として殺す為に戦を起そうとしている」
老人「…………」
王女「かつて自分を追い詰めた者をその手で殺す為に如何なるものも犠牲にする。その執着心と独占欲を狂っていると言わず何と言いましょう?」
王女「わたしにはそれが可笑しくて可笑しくて……ですから、あなたを嗤いました」
老人「……精神も肉体も二度と立ち上がれぬ程の、想像し得る限り最悪の恥辱や凌辱をくれてやろうか」
老人「それとも二度と会えぬ面にしてやろうか。奴に顔向け出来ぬ姿に変わり果てるまで……」
王女「そのようにしたければ、お好きにして下さい。何をされても、わたしは『変わりません』ので」
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