【モバマス】てるてる坊主に赤いリボンを【百合注意】
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21: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/20(日) 21:21:23.09 ID:d6mnw+mJO
 翌日、ボクは事務所の屋上の手すりに腕を乗せ、空を眺めて居ます。6月の梅雨明け前というのに空は青く晴れ渡り、まさに絶好の結婚式日和といったところでしょうか。

 もちろん補習授業というのは嘘です。この完璧でカワイイボクが補習授業を受けなければならないほど学力に困ってるわけがないじゃないですか。そもそも職場の上司の冠婚葬祭をすっぽかして補習を受けろと言うほどボクの通ってる学校は礼儀知らずじゃありません。むしろ参加しなければ作法の先生に大目玉を喰らってしまいます。

 なぜボクがこんなところにいるかというと、ただプロデューサーさんのことを祝いたく無かっただけでなんです。

 中学生の女の子が恋をする理由なんて身近な年上の男性ってだけで充分なんです。たとえ子供のようにあしらわれてもあやされても、それをスキンシップと勘違いさせる程度には、恋は人の頭を腐らせてしまいます。

 この病気は非常に厄介で、一度治療に失敗すれば、過去の記憶まで蝕んで、生きる気力を奪い取る。軽くてばかばかしくなるほどくだらない病ですが、人を死に至らしめるだけの力はあります。


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