【モバマス】てるてる坊主に赤いリボンを【百合注意】
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25: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/20(日) 22:35:04.83 ID:kv+KoiQHO
幸子「どうしたんですか!?まだ式の途中でしょ?」

 ボクはびっくりしてまゆさんに声をかけます。

まゆ「……どうしても気になって幸子ちゃんの学校に連絡をとったんです。…………そしたら幸子ちゃんのクラスの子で今日補習を受けてる子は居ないって…………。」

 ああ、あのときのまゆさんはこんな気持ちだったんでしょうか。たったそれだけの情報でボクがどこに居るのか分かるほどボクを想ってくれていたなんて。なるほど、これなら嬉しくて自己主張なんてどうでもよくなってしまいますね。

 まゆさんはカツカツと早歩きで近づいて来てボクに抱きつくと、そのまま崩れ落ちてしまいました。ボクはまゆさんの体重を支えられずに一緒に座り込みます。

まゆ「幸子ちゃん……まゆはどうしたらいいですか?」

 ぼろぼろと涙を流して、嗚咽混じりにボクに問いかけます。

幸子「大丈夫ですよ。ほら、ボクはちゃんと靴を履いてますし、柵の内側に居ます。それに昨日約束したじゃないですか、必ずまゆさんの元に帰るって。」

 そもそもボクはこんなタイミングで自分の命を使ったりしませんよ。ボクはまゆさんに深く肩入れしすぎてしまいました。せっかく立ち直ったまゆさんに今になって一生もののトラウマを植えつける訳にいきません。

まゆ「まゆはもう信じられないんです、どんなに強く握っても、どんなに強く抱きしめても、あなたはすり抜けちゃう。」

幸子「ボクはスライムか何かですか?」

まゆ「幸子ちゃん、まゆは幸子ちゃんになんだってあげます。幸子ちゃんが望めばなんだってしてあげられます。お願いです、欲しいものを言って、して欲しいことを言って、幸子ちゃんがまゆと一緒に居る理由をまゆにください。」

まゆ「それがダメならまゆも一緒につれてって。幸子ちゃんと一緒にいられるまゆのまま時間を止めて!」

まゆ「まゆを独りにして置き去りにしないで!!」

 ああ、まゆさんにこんなことを言わせてしまった……。ボクもプロデューサーさんのことを悪く言えないじゃないですか。

 こうなってしまっては本当にまゆさんと心中するしかないじゃないですか。

 それは嫌なので、ボクはまゆさんにひとつ提案をします。


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