3: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 02:58:52.84 ID:JsRVUgr30
 おばさん「生きてて楽しくないでしょうね」 
  
 「…それは分かりません」 
  
 「そういえばあの子の名前って…」 
4: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 02:59:55.84 ID:JsRVUgr30
 海未「すう…はあ…」 
  
 ガチャッ 
  
 海未「お、おはようございます…」 
5: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:00:53.84 ID:JsRVUgr30
 おばさん「海未さん、ちょっといいですか?」 
  
 海未「あ、はい分かりました」ガタッ 
  
 おばさん「海未さんとお話したい人が来てて、応接室にいるからいってらっしゃい」 
6: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:02:07.44 ID:JsRVUgr30
 「待ってたわ」 
  
 海未「…あの」 
  
 「まぁとりあえずそちらのほうに座ってください」 
7: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:03:47.98 ID:JsRVUgr30
 海未「………」ペラペラ 
  
 海未「……!!」 
  
 「そこに書いてある通り遺産の方は全て海未さんが相続する、と書いてあるので遺産の全ては海未さんに渡ります」 
8: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:05:08.46 ID:JsRVUgr30
 海未「………」 
  
 海未(もしもお金で命が買えたなら私はきっと死んだ親の命を買っていたと思います、例え全額失おうとも私の気持ちは揺るがないでしょう) 
  
 海未「…なんでもいいんですか?」 
9: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:05:51.48 ID:JsRVUgr30
 「しょ、正気ですか?!」 
  
 海未「偽りでもいいから欲しいんです…!独りじゃないって思える場所が…隣にいてくれる人が欲しいんです…!」 
  
 「……」 
10: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:06:53.58 ID:JsRVUgr30
 海未「……はぁ」 
  
 海未(偽りでもいいから欲しかった) 
  
 海未(愛が、私の心に空いた穴を埋めてくれる愛情が欲しかった) 
11: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:08:02.58 ID:JsRVUgr30
 ポロポロ 
  
 海未(傘をさしてるのに私の傘の下では小雨が降り出した) 
  
 海未「私も…私も…!」 
12: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:09:26.56 ID:JsRVUgr30
 海未「朝…なのでしょうか……?」 
  
 海未(朝なのにとても空が暗かった、街灯の明かりがつくほどで少しの光でも眩しく感じるほどだった) 
  
 キラキラキラ 
290Res/157.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20