25: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:15:48.60 ID:vaSvTruRo
「お口に合いましたようで」
小皿に移したナッツをグラスの隣に置く。
彼女はグラスの色を眺めながら、カラカラと氷を回す。
うつむき加減の瞳が、店内の薄明かりに反射して光る。
「マスターは奥さんいるの?」
アーモンドを摘んで、眺めながら彼女は聞いた。
「はい。もう何年になりますかね」
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