アリスメイクライ
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:14:08.53 ID:PSKJ5d5Io

※モバマスSSです

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2:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:14:36.69 ID:PSKJ5d5Io

 黒電話の音が事務所に鳴り響いた。
 今時、こんなものを置いてあるなんてとんだレトロ趣味だ、と思いながら、シャワーを浴びてきたばかりで髪の毛も濡れたままの少女は仕方なく電話を取る。
 ろくに洋服も来ておらず、ボタンも閉めずに前を開けたシャツに、可愛らしい苺がワンポイントになっている完全綿製の下着だけという格好で電話をするなんて、露出狂とでも間違われそうだが、ここには自分しかいないので仕方ない。

以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:15:04.27 ID:PSKJ5d5Io

「……それで、あなたもそのクチですか?」

 ありすは自作のストロベリーパスタを食べながら、面倒くさそうに言った。
 いつの間に入ってきていたのか、事務所の中には黄緑の目に痛いスーツを着た女性がいた。女性はニコニコと笑顔を浮かべてはいるが、けっして楽しんでいるというわけではない。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:15:30.45 ID:PSKJ5d5Io

「私は千川ちひろ、とあるアイドル事務所でアシスタントをしている者です」

「自己紹介ありがとうございます、千川さん。わたしの名前は、言わなくても知っていそうですね。その様子では」

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:15:59.32 ID:PSKJ5d5Io

 厳密には、文香は姉ではない。自分が彼の下でアイドルをやっていた頃に慕っていた、姉のような女性。憧れていた存在だ。
 しかし袂を別ち、しばらく連絡も取れていなかった彼女の名前をこのような場面で聞くことになるとは思わなかった。
 いったい、なぜ──。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:16:31.32 ID:PSKJ5d5Io
 中身は、手紙だ。……懐かしい、小さくて控えめな、それでいて丁寧な文字がビッシリと敷き詰められている。
 実に文香らしい。文学を尊ぶ彼女らしい言い回しで文字が羅列されていて、かつ不必要な部分は一切ない。などという評価は姉のような存在である文香に対する、贔屓目のようなものがある。

 実際のところ、この手紙に必要な部分はたった一行。
 ミシロニグルに来てほしい、という一文。たったそれだけである。
以下略 AAS



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