8: ◆nIlbTpWdJI[saga]
2017/06/06(火) 00:06:54.25 ID:M0dxYweBo
間抜けな声を出す幸子ちゃんをほっといて美玲ちゃんがむりやりフードを被せてきた。
完全に視界を奪われたまま、手を引かれてどこかへ連れてかれていく。
女子寮の廊下をぺたぺた歩く自分の足を眺めながら、幸子ちゃんと美玲ちゃんにぐいぐい引っ張られていく。
「フヒー……! な、なんなんだ……!?」
「いいからついてきてください!」
「いいからついてこいッ!」
それしか言わないのか……な、何をされるんだ……!?
「ここです!」
「ここって……なんだ、食堂……?」
わざわざ目隠しをする必要もなかったんじゃないか?
「なんか気付かないか?」
なんか、と聞かれるほどわからないものではない。どころかどう考えてもおかしい。
「なんで真夜中なのに、食堂に電気がついてるんだ……?」
当然の疑問のはず。私はそれをそのまま口にした。
幸子ちゃんと美玲ちゃんは正解だと言わんばかりにお互いの顔を見てにやりと笑った。
「それじゃ早速!」
「入れ、ショーコ!」
二人がドアを開けた瞬間、思いっきり手を引かれ食堂に放り込まれた。
その瞬間だった。
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