124:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:16:58.27 ID:cFEzUClWO
 その後、曜ちゃんに褒められて天狗になった私は、さらに、家から持たされたある物を机に置いた。 
  
 「なにそれ?」 
  
 白い液体の入った瓶。 
125:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:26:33.31 ID:cFEzUClWO
 どろっとした甘酒を互いのグラスに注ぐ。 
  
 「なんだろ、発酵してるぜって匂い」 
  
 曜ちゃんが鼻を揺らす。 
126:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:35:19.65 ID:cFEzUClWO
 最初の方は、お喋りしながらテレビのバラエティ番組にツッコミを入れながら、楽しく飲んでいた。 
 だんだんと体の方が熱くなっていって、 
  
 「梨子ちゃん、ちょっと頬っぺたがポカポカしてきた」 
  
127:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:46:41.55 ID:cFEzUClWO
 そして、戻って来ない。 
 私も洗面所に向かった。 
  
 「曜ちゃん?」 
  
128:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 21:58:37.78 ID:cFEzUClWO
 ゆっくりと顔が近づてきて、彼女の吐息が私の首筋にかかった。 
  
 「……よ、よ、よ」 
  
 言葉が出ない。 
129:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 22:10:57.47 ID:cFEzUClWO
 「同情は平等よ……でも、この気持ちは平等じゃないから」 
  
 「へへへ……意味分からないヨーソロ」 
  
 「分からない、か……」 
130:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 22:39:47.52 ID:cFEzUClWO
 首が後ろに反り返って危なっかしい。 
 頭を太ももの上にそっと寝かせた。 
  
 「んにゃ……ハンバーグ、も一個」 
  
131:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:09:00.17 ID:cFEzUClWO
 もっと、言葉をお願い。 
 そんなのじゃ物足りない。 
 確信できない。 
  
 「だって、梨子ちゃんは……東京の人で、いつまでも沼津にずっといるって訳じゃない。そばにいる、なんて……簡単に約束しちゃダメだよ」 
132:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:12:50.65 ID:cFEzUClWO
 次から曜ちゃん視点です 
133:名無しNIPPER
2017/06/18(日) 23:13:32.70 ID:lDXYFq7q0
 期待 
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