47:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 22:16:51.30 ID:BCTrOgblO
 ああ、なんだかんだ言って、私もパパに何かを期待してる。 
 それが裏切られたら、がっかりするんだ。 
  
 「私は……」 
  
 ベランダに顎を乗せた。 
  
 「ただ、がっかりされたくなかっただけなんだ……」 
  
 と、急に電話が鳴った。 
 千歌ちゃんだった。 
  
 『曜ちゃん、今から出れる?! ホタル、見に行こうよ!!』 
  
 「え、ホタル?」 
  
 『そう! みとねえが連れてってくれるから行こう! って、ダメかなぁ』 
  
 その誘いが嬉しくないわけがなく、 
  
 「い、行く!」 
  
 『あ、梨子ちゃんには言ってないから、内緒だよ!』 
  
 「え、あ、うん!」 
  
 二人でなんて。 
 なんで。 
 分からない。 
 とにかく準備だ。 
  
 『もう、そっち向かってるからあと5分くらいで着くよ〜あはははっ』 
  
 あっけらかんとした千歌ちゃんの笑い声がした。 
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