【ミリマス】春香「まさかの時のアイドル裁判!」
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8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/08(木) 05:17:25.33 ID:qcNmfppi0

「分かりました、春香さん!」

 するとピョンと元気よく前に飛び出した翼が、
 持っていた巻き物を広げて琴葉の罪を読み上げる。

「琴葉さんは美希先輩行きつけの売店にある、おにぎりを根こそぎ買い占めたのです?
 ほ? それは許されざる罪なのです。お仕置きされないとならないのですよ!」

「それで……申し開きはあるかな?」

 春香が翼を下がらせて、座る琴葉を見下ろした。
 だが、琴葉にはとんと身に覚えの無い事だ。毅然とした態度で彼女のことを見つめ返し。

「無実だわ」

 だが、その言葉は春香たちの間に悪魔的な笑いを引き起こした。
 そしてまた、彼女は「すぐに白状させてやる」と悪魔的動作で琴葉に詰め寄る。

「私たちの武器である"驚き"と"歌"と――」

 春香が自分の頬を叩く。……台詞が飛んでしまったのだ。
 ますます呆れる琴葉たちの視線から顔を背け、春香が海美に指示を出す。

「海美ちゃん。拷問バットを」

「了解!」

 すると海美が隠し持っていたバットを取り出した。
 ……銀色に光り輝くステンレス製の、それは見事なバット(Vat)をだ。

 春香が思わず頭を押さえる。
 しかし、出してしまった物はしょうがない。


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