60: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/18(日) 19:28:43.83 ID:J/H7nJkR0
  
 「……どういうこと?」 
  
 「私の仕事を、減らしてはもらえないでしょうか」 
  
  
 朝早く出社した僕は、同じく出社していた上司にそう告げました 
  
  
 「減らしてって……だって君、今までちゃんとできてたじゃない」 
  
 「深夜まで残業して、ようやく終わらせていたんです」 
  
 「でも、それくらいここじゃ普通だよ、みんなそうやってきたんだ」 
  
 「僕の担当している仕事の量は、現状他の同期と比べても、あまりにも多いと感じます」 
  
  
 上司は、苦虫を噛み潰したような表情をしました 
  
  
 「残念だな、君には期待してたのに」 
  
 「ご期待に沿えず、大変申し訳ありません」 
  
 「……わかったわかった、もう君には何も期待しないよ」 
  
  
 声音を低くした彼は、自分のデスクへ戻ると、大きな音を立ててチェアーに腰掛けました 
  
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