52:名無しNIPPER[saga]
2017/06/16(金) 23:12:07.68 ID:tEL3Ffkj0
  
  
 「最後はアンタですよ西宮さん!何でこんな娘をこの学校に入れた!」 
  
  
 「なんですって…?」 
  
  
 「まだわからないのか! 
 見ればわかるだろ。アンタの娘はこの学校で対応出来るわけないんだよ! 
 障害者だからってどんな迷惑かけても許されると思ってたのか!?」 
  
  
 それは西宮八重子にしてみれば酷く不快な発言の数々だった。 
  
 自らの許容を超えた存在である西宮を担当させられてしまったこと。 
  
 通常業務だけでも大変だというのに 
  
 そのうえ専門外である障害児童の教育など行えるわけがない。 
  
 それに対する恨み辛みをこれでもかというほど発散させていた。 
  
 そんな竹内を尻目に右京はこの場で公正な判断を下すことは不可能であると校長に進言。 
  
 一旦この場を終わらせて、これより保護者会を開いてもう一度今回の件を話し合い 
  
 さらに硝子の補聴器の損害金である170万円も 
  
 石田一家だけが負担するのではなく 
  
 同じくイジメに加担して補聴器を損傷させた児童の親にも払わせるようにと意見した。 
  
 その意見に渋々ながらも頷く校長… 
  
 こうして激昂する竹内に代わり校長がLHRを終了させた。 
  
 この後、緊急の保護者会を開いて 
  
 その場で改めて補聴器の損害金について話し合うことを取り決めた。 
  
 それによりクラスの児童たちは誰もが俯いたままだ。 
  
 それもそのはず、自分たちの行いが明らかとなり 
  
 この後で保護者会を開くとなれば当然自分たちの行いが親に知れ渡る。 
  
 そうなれば自分たちが親からどんな叱責を受けるかと恐怖に怯えていた。 
  
  
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