八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
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55: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 19:49:06.41 ID:/+LAMdvF0
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 葉山、三浦、一色に案内され、やや緊張の面持ちで由比ヶ浜は会場に足を踏み入れる。


「え、あ、あの……これって何? ゆきのん、ヒッキーも……これ、どーゆー事??」

 何が何やらといった風な顔で教室内を見回す由比ヶ浜だった。

 まぁ、みんなこの時の為に準備していたんだろうから、何も知らない由比ヶ浜が驚くのも無理はないだろう。

 驚きの顔で皆を見る由比ヶ浜を見て、一色は会場の全員に一声告げる。


「みなさーん、準備はいいですかー?」

「おっけー!」

 そして一色の号令に合わせ、皆が一斉にクラッカーを取り出し……


「「「結衣、ハッピーバースデー!!!」」」


 その瞬間、ぱぱぱぱぱん!! と、一斉にクラッカーが鳴らされる。

 四方から放たれる紙吹雪を浴びながら、ようやく由比ヶ浜は状況を理解したようだった。


「……みんな、あ、ありがとう……!」

「今日のこの日の為に、葉山君がみんなに声をかけてくれたんだよ」

「みんな、結衣の事をお祝いしたいって言ってたよ」

「結衣ー! おめでとー!」

「ふふふ、結衣、どうよこのサプライズ!」

「さいちゃん、隼人くん、姫菜、優美子も……もう、急にびっくりしたし!」


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