230:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:51:55.38 ID:smyUCZOA0
  
  
 善子「ルビィ……」 
  
 ルビィ「大丈夫だよ。善子ちゃんなら話せるよ。花丸ちゃんと話せるよ」 
231:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:52:23.88 ID:smyUCZOA0
  
  
 ―――― 
  
  
232:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:53:20.38 ID:smyUCZOA0
  
  
 花丸「ごめんね、善子ちゃん。マル、ただお礼が言いたくて。こんなに大事な思い出なんだよって、言いたくて」 
  
 花丸「小説だって、そのためだったんだ。気づいてほしくて、思い出してほしくて、マルを見てほしくて。それで、仲良くなりたくて」 
233:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:54:43.66 ID:smyUCZOA0
  
  
 花丸ちゃんと、善子ちゃん。 
  
 ゆっくりと、自分のことを伝えあっている。 
234:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:55:29.06 ID:smyUCZOA0
  
  
 向かい合って、2人が話し続けている。 
  
 お互いの過去を交換している。 
235:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:56:25.03 ID:smyUCZOA0
  
  
 ―――― 
  
  
236:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:57:23.22 ID:smyUCZOA0
  
  
 私たちは、自分の奥の奥に手を伸ばして、少しずつ見せては引っ込め、見せては引っ込めを繰り返していた。 
  
 2人の想いが、しとしと私の胸に染み込んでくる。刻み込まれていく。 
237:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:57:59.68 ID:smyUCZOA0
  
  
 善子「千歌さん……」 
  
 一瞬言葉を詰まらせ、善子ちゃんは寂しそうに笑った。 
238:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:58:43.11 ID:smyUCZOA0
  
  
 花丸「これが、千歌さんが言ってた……!」 
  
 善子「お別れ、なのね」 
239:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:59:23.34 ID:smyUCZOA0
  
  
 善子「これを渡したら、お別れなのよね。千歌さんは、そのために来たのよね」 
  
 千歌「……うん、そうだよ」 
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