【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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104: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2017/08/15(火) 10:22:25.03 ID:vWXpS0ty0

 とはいえ、莉緒も二人を責めているワケでは決してない。

 彼女たちが優秀な駒であるのは事実だが、動かす自分が何も知らない現状で、
 無闇に指示を出すのは返って余計な混乱を招きかねなかった。

 同行していたカメラマンの早坂そらに至っては、「ちょっと辺りを見てきます」と出て行ったきり戻ってこない。

 彼女がまだ戻らぬうちに、無闇にここを動くわけにも行かず……。
 堂々巡りの思考の後に、莉緒は再び各所に連絡を取ろうと試みた。

 先ほどから、もう何度も繰り返した手順である。

「……はぁ〜、やっぱりダメね」

 もはや何らかのトラブルが起きているのは火を見るよりも明らかだ
 ……問題は、その原因が何なのかという一点。


「おっとぉ!?」

 そんな時、店が強い揺れに襲われた。

 恵美の操作していたドリンクバーの機械が暴れ、
 グラスからジュースがこぼれ落ちる。

「あー、もったいな」恵美の口から悲痛な叫び。

 しかし揺れは収まらず、今度はテーブルの上のメニュー立てがカタカタと揺れて床に落ちた。
 さらには爆発音のような、くぐもった残響まで聞こえ出す。

「……なに、かな?」

 美希がテーブルに頬をつけたまま、ひび割れた窓の外へと視線をやった。
 ほんの数時間前にモグランゾーが通り過ぎ、落ちて来た高架道路が突き刺さる外へとだ。

 ……その時、道路の影で何かが動いた。


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