【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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117: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2017/08/15(火) 10:41:45.07 ID:vWXpS0ty0

 目標地点まで、ざっと残り数百メートル。怪獣の歩幅にしても数歩分。
 チャンスは一回、二度目のチャレンジは失敗率も跳ね上がり、なおかつ一層の危険が伴うだろう。

「今よっ!」

 莉緒の合図で美希たちが動いた。ビルの影から飛び出す二人の間には、四つの編み紐を束ねた物が。

 上体を動かさない独特の走法で近づくと、そのままモグランゾーの両足に紐を引っ掛けた!

「ふっ、ぬぅっ!!」

「はああぁぁっ!!」

 そして満身の力を込めて紐を引く! 

 さらには莉緒と雪歩がモグランゾーの背後から攻撃を仕掛け、怪獣の重心バランスを崩そうと試みる。

 足元は後ろへ、上半身は前へと動かされ、たまらずグラつくモグランゾー。

「そのまま! 行けますぅ!」雪歩の叫びに朋花が動く。

 ダメ押しとばかりに相手の腕に鞭を絡め、そのまま自分のいる方へ――
 モグランゾーから見て前方へとその巨大な体を引っ張った!

「……よし!」

 その瞬間を、千早は確かに見届けた。
 地底怪獣が一際大きな声を上げて前のめりにゆっくりと、地面の上に倒れ込む……。

 次いで激しい揺れが辺りを襲い、遅れてとてもくぐもった、重たい音が鳴り響く。
 大量の土煙を舞いあげて、遂に彼女たちはやり遂げたのだ!

「後はこのまま、手足を拘束さえすれば――」

 しかし、千早たちが喜べたのはここまでだ。
 メンバーの中で真っ先に違和感を覚えた麗花が「あ、あれれ?」と驚きの声を上げる。

「モグランゾー……元気だよ?」


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