【俺ガイル】伊168「もう、先輩!いろは、ですよ?」【艦これ】
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1:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:05:37.43 ID:uKo32jjg0
イムヤがいろはすに入れ替わったら、と言うだけの短編です。
ギャグ書きたかったのに何故かシリアス寄りに…

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2:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:07:02.55 ID:uKo32jjg0
いろは「失礼しまーす、オリョクル終わりましたよー」

水雷戦隊を編成し、鎮守府沖で対潜哨戒をしてもらっていた時のこと。
1人の潜水艦娘と邂逅した。彼女は伊168号潜水艦。
当然提督である私は、他の鎮守府にいる彼女を見たことがある。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:08:34.02 ID:uKo32jjg0
いろは「もぅ!先輩、私が来て2週間は経ちますよ?いい加減慣れてください」

次に、私の呼称だ。まぁ、私の呼称自体は艦娘によって「提督」であったり「司令」であったりとバリエーションがあるものなので、個性と理解出来ないでもない。問題なのは、何故「先輩」なのか、だ。これは本人に聞いてみても「解らない」との解答だったので、どうにも釈然としないが受け入れている、と言うのが現状だ。

提督「…善処しよう」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:09:56.50 ID:uKo32jjg0
いろは「ちょっと先輩!聞いてるんですか?そもそもですね、私をこんな地味な任務に就かせるなんて先輩は私をどうしたいんですか」

提督「今攻略中の海域では強力な水雷戦隊を含む艦隊も確認されている。そこに潜水艦である君たちを連れて行くわけにはいかないから、他の任務にあたってもらっているだけだ」

いろは「…はっ⁉︎もしかして今口説いてました?愛しい人を沈めたくないっていう気持ちは嬉しいですが出会ってまだ2週間なので無理ですもう少し時間をかけて攻略してくださいすみません!」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:11:29.36 ID:uKo32jjg0
こうしている今も、傍から見れば色々と誤解されそうな程近付いている。
私の座る椅子の肘掛に腰を乗せ、あろうことか私の手を取ってこちらを見つめている。

いろは「あれ?先輩、あんまり嫌がらないんですね?」

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:13:32.33 ID:uKo32jjg0
今日は彼女たちは非番な筈なので、金剛の報告に面白半分で付いて来たのだろう。
よりにもよって、今日、この時に。

電「あわわわ…司令官さん、大胆なのです…」

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:14:49.73 ID:uKo32jjg0
提督「…あぁ、まずその主砲を収めてくれないか?それでは落ち着いて話せん」

任務を終え、真っ直ぐここに来たのか艤装は取り外されていなかったのだ。

金剛「No!事と次第によってはテートクを撃ちマス」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:16:27.29 ID:uKo32jjg0
暁「ちょ、金剛さん⁉︎落ち着いて!」

雷「流石に撃ち[ピーーー]のはマズイわよ!」

金剛「殺したりはしまセン!But!利き腕じゃない方の腕くらい無くなっても執務に支障はない筈デース!」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:18:11.05 ID:uKo32jjg0
提督「くっ…」

電「…‼︎」

どうにかイムヤにバレない様アイツの悪辣な笑みを表沙汰にできないものか…と考えていると、電が顔を上げてしまった。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:19:35.47 ID:uKo32jjg0
金剛はこちらに向けていた腕を一旦下ろすと、イムヤの頭を上から鷲掴みした。

金剛「いろは、ちょっとこっち向くネ」

いろは「え、いや、ちょっ…」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:21:18.90 ID:uKo32jjg0
金剛「と言うことは…どちらもミステリーという訳ネ」

…ん?まぁ金剛の英語が怪しいのは今に始まったことではないので置いておこう。

雷「え?推理小説⁇」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:22:26.67 ID:uKo32jjg0
いろは「あー…そう言えば私やる事が____」

提督「168」

いろは「あ、はい嘘ですごめんなさい」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:24:52.06 ID:uKo32jjg0
提督「ふぅ…」

こうして、自称いろはの潜水艦は連日問題行動ばかり引き起こし、私の手を煩わせる。
ただでさえ現在攻略中の海域に手こずっており、猫の手も借りたい程に忙しいと言うのに、だ。
せめてもう暫くの間だけでも大人しくしていて欲しいものだと常々思っている。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:27:10.21 ID:uKo32jjg0
大淀だけは、何故かイムヤの本性を直ぐに見破ったらしく、唯一私の味方をしてくれていると言っても過言ではない。

大淀「私の方でも、折に触れていろはさんについて皆に話してはいるのですが…」

提督「まぁ、無理だろうな。無駄に外面が良いから信用だけは厚い」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:32:19.97 ID:uKo32jjg0
次の日、朝礼にて本日の出撃、遠征、演習のスケジュールを発表し、各自任務開始まで待機を指示した後のことだった。

響「司令官、少し良いかな」

響が1人で執務室に残った。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:34:19.06 ID:uKo32jjg0
どうやら響も初めから彼女の言動に違和感があったらしい。
ただ、周囲の反応もあり、勘違いだろうと思うことにしたのだそうだ。
何より彼女にとって、これから一緒に戦っていく仲間を「疑う」と言う行為が苦痛だった。

響「そう思っていたところに、司令官がいろはさんに言い寄っていると言う噂が聞こえて来たんだ」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:35:37.29 ID:uKo32jjg0
提督「そうか。ありがとう、響。もしその意見を大々的に発表されていたなら、確かに私の疑いは今より遥かに晴れる事になるだろう」

提督「しかし、その場合、晴れた分の疑いはイムヤに向く」

それが解っていたから今まで黙ってくれていたのだろう。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 04:36:43.49 ID:uKo32jjg0
提督「私はこの鎮守府の提督だ。艦娘達の命を預かっている立場なんだよ。だから、例えどうしようもないイタズラ娘でも、彼女が危機に晒される位なら、私が身代わりになる」

そう言って響の頭を撫で回す。

響「…っ!」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 09:50:54.91 ID:uKo32jjg0
それからと言うもの、響は時折執務室にやって来ては私の見えていない部分でのイムヤの振る舞いを教えてくれたりした。
それによると、普段私に見せる一面とは打って変わり、とても勤勉で努力家である様だ。最も、そう言う面も余り人には見せない様にしているらしいが。
そんな響と入れ替わりの様にしてやってくるのは、大抵イムヤだ。

いろは「先ぱぁい、聴いてくださいよぉ〜」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 09:53:21.11 ID:uKo32jjg0
いろは「全く、迷惑な話ですよ!私が先輩を口説いてるなんて!」

私がペンを握っている時には触れてこないし、どれだけヒートアップしていても1時間もすると「あ、お腹空いたんで帰りますねー」と言って去っていく。

提督「だったら誤解を招く様な言動を慎めば良いだろう」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage]
2017/06/22(木) 09:54:54.75 ID:uKo32jjg0
提督「ふ、お前のそう言う所、もっと出していけば良いと思うんだが」

いろは「いや、あの、本当に気持ち悪いんで止めてもらって良いですか」

提督「提督を辞めてお前に求婚しろと?少し気が早いな、イムヤ」
以下略 AAS



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