佐藤心「優しくしてくれよ☆」
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7: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/06/22(木) 21:38:19.89 ID:Tu9HjCgo0

車に揺られる時間が長くなるほど、同乗者はどんどん減っていく。そして、いつものように最後は決まって一番家が遠いはぁとだけに。

こうしてプロデューサーといっしょにいられる時間が増えるのは嬉しい。家が都心から遠くてよかった。

まあ、最後の一人になっちゃう前にだいたい寝ちゃうんだけど。もっと頑張れよ、はぁと。

「ほら…家に着きましたよ、はぁとさん」

「うぇぇ〜い…」

そうしていつもみたいに、この駐車場か、よくてはぁとの部屋の前で二人だけの時間はおしまい。あとは一人で布団にくるまって寝るだけ…なんだけど。

いつもみたいなのはもう嫌だった。

いつもいつも、決められたようなこのやりとり。確かに、今のこのやりとりも好きだ。でも、これより先に進みたい。プロデューサーともっと一緒にいたい。

気づけばはぁとはいろんなことを口走って、キスまでしてしまった。ロマンの欠片もない。

でも、これが精一杯で、はぁとの全力だから。

プロデューサー、これじゃダメかな?




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