男「住み込みメイドとな?」 女「なんなりとお申し付けください、ご主人様」
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21:名無しNIPPER[saga]
2017/06/24(土) 21:14:45.57 ID:FQTLRGNNo

男「あのさ、もう少し普通の起こし方は出来ないわけ?」


時間が経って怒りが徐々に込み上げてきた連は、思わず後ろに控える澪にぼやく
しかしあくまで平坦に、自分に非はないと言外に伝わってくる澪の声音はどこか空恐ろしさを感じさせるほどだ


女「では明日からの仕事の日はご自分で起きられるのですね?」

男「お、おうそうやって生活してきたからな!」

女「畏まりました。 もし自力で起きられないようなら今日よりも激しいですが…… それは御容赦くださいませ」

男「……そういうの、楽しんでない? なんか趣味の域すら感じるよ」

女「…………」


返事はない。 俺の視線から逃れるように斜め上を向いて素知らぬ顔だ


男「せめてさ、もう少し優しく起こしてよ?」

女「それで起きられるのですか?」

男「方法によるな! 例えば体を密着させて耳元で囁かれるようにされたら起きる自信がある」

女「…………」

男「違うところが起きるか! なんつってなー!」


沈黙。 いや、澪の目がマジだ
目は口ほどに物を言うとはまさにこの事か
ナイフのように突き刺さる視線に耐えかね、話を強引に進める


男「せ、せめて休みの日くらいは……ですね? とても良い目覚めが欲しいのですよ」

女「……申してみろ」


立場逆転。俺が下僕で澪が主。


男「ベッドに一緒に潜り込んで、抱きしめ合いながら、二度寝とか」

女「なっ……!?」


俺の冗談に固まるメイド
押し黙ったメイドを横目で見ると、これまた茹でダコよろしく顔を真っ赤にして俯いていた


女「一考させて頂きます……」

男「おぉ、マジか」


案外言ってみるもんだ


女「……まったく、ふざけたことを申される主ですね」

男「言い方っ!」

女「もうお食事はお下げしてもよろしかったですか?」

男「まだ半分も食ってねえわ!!」


このメイド、俺のことを絶対に主と思っていないなと今確信した



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