7:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 16:49:31.33 ID:UvXTy+/60
 ガヴリール「ラフィエル……?」 
  
 ラフィエル「なんですか?」 
  
 ガヴリール「もしかして、ちょっと怒ってる…?」 
8:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 16:51:08.71 ID:UvXTy+/60
 ガヴリール「天使学校時代、懐かしいなあ…」 
  
 ラフィエル「ガヴちゃんは成績優秀で友達もたくさんいましたよね」 
  
 ガヴリール「ま、取り巻きばっかでほとんどうわべだけの付き合いだったけどな…」 
9:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 16:56:11.23 ID:UvXTy+/60
 ラフィエル「そんなことはありませんよ。家が厳しかったものですから、とても自由とは言えませんでした」 
  
 ガヴリール「そっか。お嬢様だもんな…こう見えて」 
  
 ラフィエル「はい。こう見えてお嬢様なので」ニコニコ 
10:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 17:06:08.78 ID:UvXTy+/60
 ラフィエル「ガヴちゃん。初めて私に話しかけてくれた時のことを覚えてますか?」 
  
 ガヴリール「あー……、まあ覚えてるよ」 
  
 ラフィエル「入学当時、友達が欲しかった私は、なんとか他の子の気を引こうと必死でした」 
11:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 17:11:00.62 ID:UvXTy+/60
 ラフィエル「………」チラ 
  
 ガヴリール「………」 
  
 ラフィエル「一言……」チラチラ 
12:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 17:19:57.88 ID:UvXTy+/60
 ラフィエル「いまのガヴちゃん、駄天前のオーラが復活してましたよ」 
  
 ガヴリール「疲れるからあんまりやらせるなよ」 
  
 ラフィエル「ええー……聖ガヴちゃん可愛らしくて好きなんですが」 
13:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 17:22:42.84 ID:UvXTy+/60
 分厚かった雲の色は薄くなり、空は徐々に明るさを取り戻しつつあった。 
  
 空から零れ落ちる粒の量も心なしか減ってきたようだ。 
  
  
14:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 17:24:02.57 ID:UvXTy+/60
 ラフィエル「……でもそのぶん、ガヴちゃんとお話できる時間が減っちゃった気がするんです」 
  
 ガヴリール「それは……まあ、うん」 
  
 ラフィエル「ガヴちゃんと最初に知り合ったのは私なのに。昔のガヴちゃんを知ってるのは私なのに」 
15:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 17:32:24.27 ID:UvXTy+/60
 ガヴリール「ラフィエル!」ガシッ 
  
 ラフィエル「えっ?な、なんですか、ガヴちゃん」ビクッ 
  
 ガヴリール「お前は昔から、そういうところ変わんないよな……」 
16:名無しNIPPER
2017/06/26(月) 17:36:22.72 ID:UvXTy+/60
  
 雨はすっかり上がり、雲の切れ間から太陽が顔を覗かせる。 
  
 光に照らされた水滴はキラキラと反射して眩しいほどの輝きを放つ。 
  
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