【デレミリSS】紗代子「スロー?」杏「ライフ」
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11: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:06:27.84 ID:qv/3Hhrn0

壁にペタッとよりかかって座る。杏ちゃんは、ただ私の横に座っていて何も話さない。

だんだん意識がはっきりしてきて、私はとんでも無いことをしてしまったと気がつく。

以下略 AAS



12: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:07:49.57 ID:qv/3Hhrn0

それから幾らかたって、レッスンルームに差し込む光はオレンジ色が強くなってきた。ぐちゃぐちゃと頭の中を巡る葛藤がおちつきはじめたとき、それを見計らったように杏ちゃんが告げる。

杏「はい、これ」

以下略 AAS



13: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:08:52.71 ID:qv/3Hhrn0

杏「紗代子ちゃんはさ、どうしてそんなに頑張ってるの?」

唐突に杏ちゃんが問いかける。何気なく聞いてみたって声色だけど、その言葉はやたら重く私にのしかかる。のしかかる重さにぐにゃっと曲がった心から、言葉が飛び出てくる。

以下略 AAS



14: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:09:55.76 ID:qv/3Hhrn0

頑張った先に、何があるなんて考えたことなんてなかった。勉強もスポーツも頑張ればきっと上手くいって、上手くいくことはきっといいことなんだって信じてた。

アイドル活動だってそうだ。頑張れば上手くいって、きっといいことが待ってるって。だから、私はただ頑張ってきた。

以下略 AAS



15: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:12:26.85 ID:qv/3Hhrn0

紗代子「杏ちゃんは、どこに向かってるの?」

反則だって思いながら、私は質問に質問で返す。今のところ、私は杏ちゃんの問いかけに答える言葉がない。でも杏ちゃんが、それを考えるヒントをくれるって思ったから。

以下略 AAS



16: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:13:29.00 ID:qv/3Hhrn0

杏「...んー、分かったよ。誰にも言わないでね、恥ずかしいから」

紗代子「うん。約束する」

以下略 AAS



17: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:14:21.03 ID:qv/3Hhrn0

杏「アイドルにしちゃ小さすぎる目標だよ。でもね、杏の手はちっさいから、そんくらいで十分だよ。もっと多くは持ちきれないや」

杏「だから、他の面倒なものは放り投げちゃえばいいじゃんって、杏は思ってるよ」

以下略 AAS



18: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:14:58.57 ID:qv/3Hhrn0

でも、納得できないとこもある。私はその疑問を問いかける。

紗代子「自分の目指す行き先が、間違っちゃってたら?」

以下略 AAS



19: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:15:50.19 ID:qv/3Hhrn0

紗代子「ありがとう、私ってダメダメだったんだね」

自嘲してそういうと、杏ちゃんは変わらない口調で答える。

以下略 AAS



20: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:16:49.61 ID:qv/3Hhrn0

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オレンジの色に染まった帰り道。いつぶりだろう?すごく綺麗だなって思える。

以下略 AAS



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