あお「轟雷達を使ってお金儲けをし続けるとどうなるか……」
1- 20
63:名無しNIPPER[saga]
2017/07/06(木) 00:58:56.17 ID:JM/thM9F0
ごぉん、ごぉん、ごぉん。

今日も、まだ音がする。

それと同時に、金庫が揺れる。

ゆらゆら、ゆらゆらゆら、ゆらゆらゆらと。


相変わらず、あおは身を縮めながら、暗い金庫の中に居る。

だが、不思議と居心地は悪くない。


寒くもなく、暑くもない。

何故か、お腹もすかない。


それに、傍には、彼女達が居てくれる。

8体の彼女達が。


だから、寂しさも感じない。

とても満ち足りた気分。

思えば、外は怖いことや苦しい事でいっぱいだった。

本当は、外の轟雷達にだってあんな酷い事は言いたくなかったのだ。

とても辛かったのだ。


けど。

今は辛くない。

最初は怖かったけど、今は平気。

幸せ。


ごぉん、ごぉん、ごぉん。

規則的に、音がする。

まるで、心臓の音みたいに。

お母さんの心臓の音みたいに。


その音を聞きながら、あおはまどろむ。

意識を閉じて、再び眠りにつく。


次に目が覚めた時には。

彼女達の誰かが、目を覚ましていて。

お話しできると。

いいなぁ。


そんな、淡い期待を抱いて。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
77Res/39.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice