【安価】ファースト・ダンガンロンパ【オリロンパ】
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349:名無しNIPPER
2017/08/31(木) 19:31:51.60 ID:bUFjDntf0
「仁村の奴…もう誰か殺してるのか? もしかしたら凪を…」
 高円寺紀世彦(男子7番)はぼそっと呟いた。
 先ほどの仁村公子(女子15番)が須藤広樹(男子9番)をあっさりと[ピーーー]様を、紀世彦はさっきからずっと見ていた。
―あの容赦のなさ…凪もあんな風に撃たれて死んだんだ…。
 紀世彦は倉田凪(女子6番)の無残な死体を思い出した。
「とりあえず隙が出来たら殺してやるか…」
 そこで紀世彦は、誰がやる気かを考えた(もちろん、いつ隙ができてもいいように、公子からは目を離さなかったが)。
―イメージからすると…木田治(男子5番)、佐藤康利(男子8番)、それと曽原秀也(男子10番)あたりは有り得るな。
 それに、教室での言動を考えると、円谷和彦(男子15番)もだな。
―女子は、かなり危ない性格だし、信行寺道世(女子7番)あたりか?
 ここにいる仁村は当然として、あとは名神和代(女子14番)ぐらいだろうな。
 そして、紀世彦がやる気になっていそうな奴について考え終わった直後だった。
「ん?」
 公子が、北へ向かって動き出したのだ。
―チャンス!
 紀世彦はそっと公子の方へ走った。
 日本刀の準備もオーケイだ。
 公子は紀世彦に気づいていないようだ。
 そして公子の近くまで寄り、日本刀を振りかぶった。
 その時だった。
 公子が突然振り向き、シュマイザーの銃口を紀世彦に向けたのである。
「な…」
―こいつ、最初から気づいていたのか?
 すると、公子が言った。
「私の願いを叶えてくれるなら…私はあなたを撃たないわ。安心して」
 それを聞いて、紀世彦は日本刀を下ろした。
 ここで死にたいとは思わなかったからだ。
 そして公子は言った。
「私を…殺してほしいの」


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