緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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2017/07/14(金) 14:50:01.15 ID:rHT/Celd0
 「……?」 
  
  
 「こうして俺が観察している間、智絵里を暇にさせてしまうのが欠点だな……」 
  
  
 そう言うとPは一旦自分の顔を智絵里から離し、明後日の方角にへとため息を吐いた。 
  
  
 「何もできないで見られているだけじゃ、つまらないよな?」 
  
  
 「……そうでも、無いですよ」 
  
  
 「……えっ?」 
  
  
 Pからの言葉を、智絵里はふるふると首を横に振って否定した。 
  
  
 「プロデューサーさんが私の目を見ている間、私も……じっくりとプロデューサーさんを観察できますから」 
  
  
 Pが智絵里の目を見ていたのと同様に、彼女もまた、間近に迫ったPの目を見ていた。 
  
  
 いや、目だけに留まらず、彼の顔の細部まで隅々と眺めていたのだった。 
  
  
 「だから、こうして座っているだけでも、楽しめてます」 
  
  
  
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