緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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2017/07/14(金) 14:55:31.39 ID:rHT/Celd0
 「い、いえ……そんな事は、無いです。ただ、ちょっと……」 
  
  
 「ちょっと?」 
  
  
 「……えっと、何でも……ないです」 
  
  
 寝てしまいそうだった理由を言おうとするも、そう言って智絵里は口を噤む。 
  
  
 ずっと座っていて退屈になり、眠気に負けそうになったとは言えなかったのだ。 
  
  
 「それよりもさ、ようやく見つけたんだよ。探してたアレをさ」 
  
  
 「見つ、けた……?」 
  
  
 「あぁ。ほら、手を出して」 
  
  
 そう言うも、Pは智絵里が手を動かせないのを思い出し、彼女の右手を取ってその上に探していた物を乗せる。 
  
  
 「あっ……四つ葉の、クローバー……」 
  
  
 彼女の小さな手の平の上、そこにはPがやっとの思いで見つけ出した四つ葉のクローバーがあった。 
  
  
  
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