緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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2017/07/14(金) 14:56:29.71 ID:rHT/Celd0
 そこまで考えた所で、智絵里はある事に気づいた。そして思い出した。 
  
  
 今まで自分がどんな思いで、四つ葉のクローバー探しをしていたのかを。 
  
  
 「……ねぇ、プロデューサーさん」 
  
  
 「ん? どうした?」 
  
  
 「何で……私の我が儘に、これ程まで付き合ってくれるんですか?」 
  
  
 「何で……って」 
  
  
 「別に、無視して切り捨てても良かったのに……」 
  
  
 目を合わせず、少し俯き気味になって、智絵里はPに訴えかける。その様は、昔の彼女の姿を彷彿させた。 
  
  
 それを見てか、Pは一度ため息を吐いた後、 
  
  
 「切り捨てるとかは論外だな。そもそも、命令権を渡したのは俺だし」 
  
  
 と、はっきりとそう言った。 
  
  
  
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