32: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/19(水) 19:59:01.63 ID:Bur55UY40
父親「そうだな……トンヌラにしよう」
母親「良い名前ね。勇者に相応しい名前だな」
父親「トンヌラ、お父さんを見習って、立派な剣士になるんだぞ」
母親「だから、あなたは樵でしょう。嘘教えないの」
父親「ハッハッハ! ハーッハッハッハァ!」
〜渓谷の作業場〜
時は流れ、15歳となったトンヌラは奴隷として働かされていた。
A地点ですくった土を、B地点まで持っていく単純な作業である。
しかし、炎天下の中での作業とあって、熱中症で死に至る奴隷が後を絶たなかった。
トンヌラ「ああ、辛いなあ。僕はいつまでここで働かなくてはならないのだろう」
トンヌラ「分かってる。父さんは悪くない。悪いのは父さんを騙した周旋屋だ。今の時代、無料で勇者になれるなんてウマい話あるもんか」
トンヌラ「あの樽に乗って逃げたいなぁ……でもダメだ。あの樽は小さすぎる」
トンヌラ「そうだ、>>33して逃げればいいんだ!」
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