13: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:37:35.77 ID:jWGgUzWko
  
  
 「これで晴れて両想いですね」 
  
 「そ、そうなりますね」 
14: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:38:23.19 ID:jWGgUzWko
  
  
 「そもそも、どうしてそこまで同棲にこだわるんですか」 
  
 「楽しそうじゃないですか、同棲」 
15: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:39:13.84 ID:jWGgUzWko
  
  
 「肌が触れあうくらいの距離で眠りについて、朝になったらどちらともなく目覚める生活は」 
  
  
16: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:39:56.44 ID:jWGgUzWko
 息が詰まる。心臓の鼓動がうるさくて仕方がない。 
 今、彼女は何と言っていただろう。内容を反芻しても答えは変わらない。 
  
 だって、今のはまるで。 
  
17: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:41:09.01 ID:jWGgUzWko
  
 「ふふっ、わかりました。まずは目指せトップアイドル、ですからね」 
  
 「そうですよ。シンデレラガールにも選ばれたんですから、もうすぐです」 
  
18: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:41:48.21 ID:jWGgUzWko
  
 だから、と優しく微笑みながら、彼女は言う。 
  
  
 「今はまだ、このまま。アイドルとプロデューサーのままで」 
19: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:42:44.62 ID:jWGgUzWko
  
 「次こそは良いお返事、期待してますから」 
  
 「……楓さんがトップアイドルになるまでお預けですけどね」 
  
20: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:43:31.05 ID:jWGgUzWko
  
 目は開けていてもいいですよ、といたずらっぽく付け加えて、楓さんがこちらに近づいてくる。 
 反射的に後ろへ退こうとするのを、いつの間にか首に回された腕が引き止めた。 
  
  
21: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:44:54.13 ID:jWGgUzWko
  
  
  
  
  
22: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:46:45.93 ID:jWGgUzWko
  
  
 おしまい。 
  
  
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