速水奏「小悪魔アイドルが純情じゃいけないのかしら?」
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20: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/08/26(土) 20:53:14.38 ID:QhrAtV4YO



「誰も教えてくれないの。教科書も受け取り損ねちゃって、授業もちょうど保険の日は全部仕事が入ってたのよ。貴方には教える義務があると思わない?」

 思わない。

「調べようとしたら友達に止められちゃったわ。それは然るべき人に教えて貰うべきだ、ってね」

 その通りだとは思う。
 かなりデリケートなお話になるし、きちんと知識と理解ある大人から教えて貰うべきだろう。
 そして同年代の男子はそんなことを教えられる筈がない。
 女子は……きっと、奏の本当の性格を知っているんだろう。

 確かに、全く知識がないまま芸能界にいるのはとてもよろしくない。
 だが、このままではずっと奏は知らないままだろう。
 だとしたら、ここは……仕方がないか。
 助けてちひろさん。

「……あ、私は書類を出してきますので。プロデューサーさん……分かってますよね?」

 にこやかにちひろさんは去って行った。
 目は全く笑ってなかったけど。
 ……やるしか、ないのか。
 自分を救えるのは自分だけだ。





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