速水奏「小悪魔アイドルが純情じゃいけないのかしら?」
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3: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/07/24(月) 21:29:09.89 ID:+icqcZa3O



 思えば、初対面の時から俺は良い様に遊ばれていた。

 ふぅん、私をアイドルに……うーん、どうしようかなぁ。
 そうねぇ……今、キスしてくれたらなってもいいわよ?どう?
 ……なんてね、ふふっ!
 プロデューサーさん、顔が赤いわよ?

 私の刻む鼓動が、プロデューサーさんのハートへと……
 音に乗って届いたなら嬉しいわ。
 これも一夜の夢……かしら?
 それとも……ふふっ♪

 少し遠回りな言い回しと独特な間の取り方で、うまく雰囲気を作る。
 それはステージ上だと彼女の持ち味、売り所となる……が。
 いかんせん俺一人に向けられるとなると一人では対応仕切れない。
 何度他のアイドルや事務員のちひろさんに助け舟を出して貰った事か。

 誤解の無い様に言っておきたいが、俺は奏の事を苦手だとか嫌だとか思った事はない。
 一緒に進んできた担当アイドルなのだし、良い信頼関係も築けている筈だ。
 それこそ、休日一緒にショッピングに行くくらいには。
 単に彼女のそう言った言動に、俺が上手く返せないだけなのだ。
 



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