3:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 21:21:45.98 ID:wai9Bj/8O
 1年前 
  
 P「初めまして、美波。今日から私が貴女のプロデューサーよ。よろしくね。」 
 美波「……はい。よろしくお願いします。」 
  
4:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 21:26:21.88 ID:wai9Bj/8O
 P「今日は13時からビジュアルレッスンね。私も一緒に行くわ。」 
  
 異動になった理由は知っているはず。 
 だけど何も言わずに、ただ淡々とスケジュールを伝えてくる。 
 今はそれがありがたかった。 
5:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 21:29:42.33 ID:wai9Bj/8O
 13:00 
  
 トレーナー「美波ちゃん。よろしくね。」 
 美波「はい、よろしくお願いします。」 
 トレ「今日はビジュアルレッスンなんだけど……。」 
6:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 21:54:35.98 ID:wai9Bj/8O
 P「ありがとう。もういいわ。」 
 美波「えっ、でも……。」 
 P「トレーナーさん、事前に伝えておいたようにお願いできますか。」 
 トレ「はい、大丈夫ですよ。」 
  
7:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 22:02:46.26 ID:wai9Bj/8O
 高垣楓。誰もが知るトップアイドル。346プロ内での総選挙でも1位を獲得。 
 美しく、気高く、純情、それでいて妖艶な……みんなの憧れ。 
  
 P「1週間後にファッションショーの仕事があるわ。今までのイメージを覆すチャンスよ。」 
 美波「ファッションショーですか……。」 
8:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 22:04:23.34 ID:wai9Bj/8O
 それから1週間、私は必死でトレーニングをこなした。 
 今までのことを払拭したくて。 
 あの人のことを忘れたくて。 
 Pさんの期待に応えたくて。 
  
9:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 22:17:07.22 ID:wai9Bj/8O
 ファッションショー当日 
  
 美波「私、本当にこれを着ていいんですか……?」 
 P「ええ、そうよ。似合うと思うわよ?」 
 美波「でも、露出も少ないですし……。」 
10:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 22:38:45.26 ID:wai9Bj/8O
 袖に控える。 
 出ていったらスクリーンの前で一度止まってポーズ、それからランウェイを歩いて……。 
 流れを確認していると、出番が来た。 
  
 スクリーンに大きく私の名前が表示される。 
11:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 23:43:31.41 ID:wai9Bj/8O
 それから数ヶ月、色々なお仕事が舞い込んできた。 
 でも、露出が多かったり男性ファンがメインになるようなお仕事は一つもなかった。 
 きっと、Pさんのお陰……。 
  
 そんなある日、私はPさんと撮影の打ち上げに参加していた。 
12:名無しNIPPER
2017/07/27(木) 23:48:25.74 ID:wai9Bj/8O
 カシャッ 
 P「離して頂けますか。」 
 スタッフ「っ!!」 
 美波「Pさん!」 
 P「美波は未成年なのでもう送り届けなければならない時間です。それに明日も仕事ですから。」 
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