フレデリカ「怪談ごっこ、その3」
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21: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/07/30(日) 23:01:03.24 ID:5KQCUH/HO


翌日起きて、顔を洗う。
目の下にはクマができていた。
こりゃ撮影は無理だね、二日はオフで良かったよ。
不安が大きすぎて、安眠は出来なかったみたい。

きちんと鍵がかかってる事を確認して、近くのコンビニで買い物を済ませる。
何時もよりも多目、まぁ三日は外に出なくても大丈夫なくらいの量をね。
両手で買い物袋を抱えて、夏の陽射しが降り注ぐコンクリートの上を歩いた。
クソ暑い、さっさと帰ろ……

ピーポーピーポー……

「……嘘でしょ……」

遠くから、最も聞きたくなかった音が聞こえてきた。
ふざけんな、こっちゃ疲れてるのに。
いや、でもまだ普通に速度違反した車を追いかけてるだけの可能性もあるし……
……確認、しておこっかな。

音が聞こえた方へ、足を延ばす。
今回は、大した距離はなかった。
音源は当然パトカーで、それは前回の事件現場から杏の家までの大体1/3位の位置。
もうそれだけで、全てを察した。



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