3: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/07/31(月) 23:05:51.49 ID:Id0Prsv60
ありす「……ふふっ」
思わず、口元が緩んだ。
ありす「―――はっ!? べ、別に頼んでないですけどね、そんなこと!」
誰に咎められたわけでもないのに、つい言い訳してしまった。
……何してるんだろう、私。
ありす「というか、パーティをやるにしても、こんな朝からやらないんじゃ……?」
やるとしたら……帰り際?
今日一日、誕生日を祝う気がないと見せかけて、最後にどんでん返しのサプライズ誕生日パーティ―――おそらく、そういう算段だろう。
ありす「……うん、きっとそうだ」
やれやれ、鋭すぎる自分が嫌になる。
全部分かっていては、それはもうサプライズじゃないのに。
でも、驚いたふりをしてあげよう。
せっかく私のために(バレバレだったけど)隠れて準備してくれたんだ。
その労に報いるくらいには、驚いてあげないと。
もう私は12歳。
大人の優しさは、とうに持ち合わせているのだから。
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