千歌「──あの日の誕生日。」
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9: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/07/31(月) 23:41:45.13 ID:qA4i4zbEo


    *    *    *





自宅の十千万旅館から歩くこと数十分──弁天島に着くと、私と梨子ちゃんよりも先にダイヤさんと花丸ちゃんがついていた。


千歌「おはよー」

花丸「あ、千歌ちゃん、梨子ちゃんおはよう」

ダイヤ「おはようございます。千歌さん、梨子さん。」

梨子「おはようございます。……って二人だけ?」

ダイヤ「そのようですわね」


ダイヤさんはそう言って溜息を吐く。


ダイヤ「全く、夏休みだからと言って弛んでいますわ。」

千歌「あはは、曜ちゃん朝弱いから……」

梨子「よっちゃんも……。沼津組は完全に寝坊だね。ルビィちゃんは?」

ダイヤ「何度起こしても起きなかったので置いて来ました。」

千歌「ダイヤさん厳しいなぁ」

花丸「ルビィちゃん、昨日遅くまで衣装作りしてたから今日はゆっくり休んで欲しいんだってさ」

ダイヤ「ちょ、ちょっと花丸さん!?その話は内緒だとさっき言ったではありませんか!」


ダイヤさんの顔が紅くなる。


千歌「ふふ、ダイヤさん素直じゃないんだから〜」

ダイヤ「う……。衣装作りだってスクールアイドル活動の一環なのだから、それが原因で朝練に遅れるのは別にサボりにはならないでしょう!?」

千歌「うんうん、そうだよね。そう思うよ。」

ダイヤ「……」


語気の荒いダイヤさんを適当にあしらう。


梨子「鞠莉さんは……まあ、寝てるよね」

ダイヤ「あの人は基本的に適当すぎるのですわ」

花丸「じゃあ、朝練は4人かな?」

千歌「ん……?」


朝に弱い4人はともかく、もう1人メンバーが足りないことに気がつく。


千歌「果南ちゃんは?」


私の言葉を受けて、ダイヤさんが──


ダイヤ「たぶん、朝の仕事が長引いてるんじゃないでしょうか。直に来ると思いますわ。」


──と、そう答えた。




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