23: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:27:58.79 ID:1oure80i0
 「新田さん…どうしよう…」 
  
 「え?」 
  
 アタシはいきなり新田さんに泣きついていた 
24: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:28:28.31 ID:1oure80i0
 「確かにMemoriesのダンスって難しいよね、私も何回も失敗しちゃったし」 
  
 「新田さんも?」 
  
 「うん、私たちどっちもあの振り付けには苦労したんだよ?」 
25: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:29:08.82 ID:1oure80i0
 「…あっ」 
  
 「加蓮ちゃんはきっと奈緒ちゃんが大変なのをわかってて励ますつもりで言ったこと何だと思うんだけどね?」 
  
 アタシは自分が今の奈緒にどれだけ負担のあることを言ってしまったのか 
26: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:29:39.70 ID:1oure80i0
 無神経な一言を言ってしまっていた 
 アタシが辛いのに、奈緒が辛くないわけがない 
  
 「加蓮ちゃんってね、奈緒ちゃんのことどんな風に思ってるの?」 
  
27: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:30:09.22 ID:1oure80i0
 「奈緒…」 
  
 アタシにとっての奈緒は… 
  
 「仲間…違うな…」 
28: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:30:38.70 ID:1oure80i0
  
  
  
 「親友でありライバルでもある…大事な相方です」 
  
29: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:31:06.24 ID:1oure80i0
 アタシは言葉を口につぶやく 
 頬を暖かい何かが伝う 
  
 「新田さん…」 
  
30: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:34:02.16 ID:1oure80i0
 〜奈緒SIDE〜 
  
 「逃げ出してしまった…」 
 あたしは加蓮の些細な一言でピンと張っていたあたしの心の糸は緩んでしまった 
 加蓮だってあたしを励ましてくれようとしていた…はず? 
31: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:34:30.61 ID:1oure80i0
 「はぁ…情けないなぁ」 
 自問自答のように口に出す 
 口に出してしまうと逃げてしまった自分がもっと情けなく思えてきて 
 こんな時はだれかと話していたかった 
 「まぁこれからレッスンなんだけどな」 
32: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:35:04.66 ID:1oure80i0
 「こんにちわー」 
 レッスンルームの扉を開いてトレーナーさんに挨拶する 
 「うん、奈緒ちゃんこんにちは」 
  
 お、今日はルーキートレーナーさんか 
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