アナスタシア「流しソ連」 神崎蘭子「そうめんだよ」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/08/04(金) 22:07:56.35 ID:XpzauLuto

次のCMへ移り変わった後も、アーニャはモニターをぼうっと見つめたままでした。
通りかかったクラスメイトの女子が話しかけても反応は無く。
それならちょうどいいや。
そう言わんばかりに、学友は普段なかなか頼みづらいツーショット撮影を楽しみ始めます。


大通り沿いに突っ立つアーニャの周りには徐々に人が集まってきました。
先ほどの学友は誘導係となり、撮影待ちの列を鮮やかに捌いていきます。
いま、列の最後尾へ蘭子が並びました。
アーニャが見つめる先のモニターが、再び件のCMを流し始めます。

 「……」

軽くご無礼を働こうとした青年が学友に一瞬で取り押さえられました。
アーニャ直伝のシステマは好評を博し、今やクラスメイトの間では必修科目とされる程です。
そのお陰で体育祭の棒倒しでは一騒ぎ起きたのですが、今は置いておきます。


 「流しソ連……」


幾筋もの汗を流しながら、数十分ぶりに開かれた口。
恐らくこの地上で未だ誰も発していなかった単語に、周り中から疑問符が浮かびます。


 「そうめんだよ」

隣でツーショットを満喫していた蘭子が呟きました。
今日も今日とて漆黒に身を包んでいた彼女もまた、幾筋もの汗を流していました。


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