244:名無しNIPPER[sage]
2017/09/08(金) 00:32:07.44 ID:YzPVXAKA0
 おつおつ 
  
245: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/08(金) 21:07:25.61 ID:1z/IxxL8O
 『『────!!!』』 
  
 「残念、通さないわよ!!」 
  
 叢雲はそのまま左手から、急降下してきた【Ball】のを迎撃する。機銃掃射と高角砲によって進路を遮られた編隊は一機が機銃の餌食となり、他の機体も突貫適わず忌々しげに上空で反転し離れた位置で隊列を立て直しにかかる。 
246: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/08(金) 22:11:14.27 ID:1z/IxxL8O
 「えいやっ!!」 
  
 気合いと共に手刀が一閃される。 
  
 声だけを聞けば、空手部辺りで稽古に精を出す年頃の少女のように爽やかで可憐なものだ。きっと朝方に街角で耳にしたなら、微笑ましい心地になれることだろう。 
247: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/08(金) 23:03:31.68 ID:1z/IxxL8O
 (#ФωФ)「ふんっ!!」 
  
 『グギギィキイイイイッ!!!!!?』 
  
 グチュリとあえて音を立てるようにして、束の辺りまで埋まったブレードを捻る。 
248: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/08(金) 23:55:57.81 ID:1z/IxxL8O
 一歩踏み出した瞬間、計ったように港の方から砲弾が飛来した。ほんの3メートルほど横で火柱と土煙が上がり、“海軍”の兵士が1人吹き飛ばされて目の前を横切っていく。 
  
 上半身と下半身が引き千切れ臓物や肉片を飛散させる“それ”が通過する間際だけは、誰かがAV機器の0.1倍速ボタンを押したかのようにゆっくりと周辺の光景が流れていった。頬を掠める幾つかの石礫も、吹き飛ばされた兵士の生気がない虚ろな眼も、立ち上がろうと正面路地の中程で悶えるイ級のひび割れた身体も、新たに飛んできた敵艦の砲弾も、全てがはっきりと我が輩には見えていた。 
  
 (#ФωФ)「怯むな!!」 
249: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/09(土) 22:35:57.36 ID:F5NmazMOO
 だが、後退させた時点で既に此方は十分に目的を果たしている。 
  
 『ォオオアアアアアアアッ!!!』 
  
 (*#゚ー゚)「ト級以下敵艦隊後続接近!撃て、撃て、撃て!」 
250: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/09(土) 23:25:12.30 ID:F5NmazMOO
 undefined 
251: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/09(土) 23:29:38.47 ID:F5NmazMOO
 「───ッ……」 
  
 (*;゚ー゚)「っ!?」 
  
 直上から放たれた銃火。群れの先頭でオオカミの内一頭が振りかざした牙は届くことなく、足下にできた紅い水溜まりに穴だらけになった身体が倒れ込む。 
252: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 00:56:39.17 ID:7eXIMkUKO
 (;ФωФ)「【Ghost】叢雲!此方に対空砲火は回せるか!?」 
  
 《そっちにもう40機ほどたこ焼き野郎が増えてもいいならやって差し上げるけど!?》 
  
 《予め申し上げますと青葉もしばらく後戻りは難しいです!地下から更に3体のハ級が出現、全てelite! 
253: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 01:36:05.65 ID:7eXIMkUKO
 undefined 
254: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 01:37:51.76 ID:7eXIMkUKO
 咄嗟にクロスした両腕に、序で全身の骨に、内蔵にと巡に衝撃が伝播していく。それらの痛みを脳が知覚する前に、二度目の衝撃が今度は背中から襲ってきた。 
  
 (メ; ω )「ゴホッ……ガフッ……」 
  
 酸素を求めて肺が激しく収縮運動を繰り返し、全身の血液が早鐘のように鼓動する心臓によって凄まじい速度で駆け巡る。チカチカと頭の中で星が飛んでいるような感覚と最早痛みを通り越してただの熱としか感じられない激痛が、本来手放されるはずだった我が輩の意識を繋ぎ止めた。 
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