ある門番たちの日常のようです
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8: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/05(土) 01:22:58.45 ID:zgtgNmUDO
「えっ!?しぃさんとギコさん異動しちゃったの!?」

サンドイッチを食べ終え、残りの紅茶をちびちびと堪能していた鈴谷が目を丸くして机から立ち上がる。相当ショックだったようで、ばさばさと書類が床に落ちたが反応さえしない。

因みにギコとしぃは、それぞれ猫山義古一曹と椎名美子一曹に対する艦娘達の渾名だ。

(´<_` )「先週には決まってたんだが………言ってなかったのか?」

「あー………こっちも辞令は受け取ってたが言うのは忘れてたな。鈴谷、すまん」

丁度その頃に書類地獄が始まったので、完全に頭から抜け落ちていた。鈴谷はしばらくぱくぱくと酸素不足の金魚みたいに口を開閉させた後、がっくりうなだれて机に突っ伏す。

「最近二人とも来ないな〜って思ってたけど、そういうことだったんだね………はぁ〜〜、風邪とか出張で一時的なもんだと思ってたんだけどなぁ………」

( ´_ゝ`)「そんな露骨にガッカリすると松本と羽瀬川が泣くぞ」

「いやいや、あの人たちも優しかったり面白かったりで鈴谷も皆も仲良くやってるよ?ただほら、ギコさんたちとはここが設立された頃から一緒にやってたからさぁ」

鈴谷は未だに二人の異動が受け入れられないらしく、重ねた手の甲に顎を乗せて唇を不満げに尖らせている。

………まぁ、俺もあの二人にはかなりお世話になったので気持ちとしては同じなのだが、ここまで慕われている様を見ると提督として少し悔しいものがあるな。


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