クラリス「教会生まれのCさん」
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10: ◆6QdCQg5S.DlH[sage saga]
2017/08/05(土) 03:00:20.25 ID:FqcG0Fn80
クラリス「……こほん、失礼しました」

クラリス「Tさんには憧れていましたので……つい、興奮してしまいましたわ」

歌鈴「憧れ……」

クラリス「ええ」

クラリス「彼は、どのような妖でも、退けるほどの力を持っていると聞いていましたから」

クラリス「私もそのような力を、と常々憧れていました」

歌鈴「はわぁ……やっぱりすごいなぁ……」

クラリス「……Tさんを知る貴女たちからしても、やっぱり彼はすごいのですね」

朋「まあね」

朋「ずっとそばにいて、見てたから……あのうわさが誇張でもなんでもないこともわかるわ」

クラリス「そうなのですね……」

クラリス「……私は、Tさんのような力を持ちたい、と」

クラリス「Tさんのような力を持ちたかった、と常々思って鍛錬していました」

歌鈴「持ちたかった……ですか?」

クラリス「そう……」

クラリス「力があれば、あのような悲しみを持つこともありませんでしたから……」

朋「……」

歌鈴「……あの、聞いていいかわかりませんけど……何があったんですか?」

クラリス「単純な話です」

クラリス「だいぶ昔に、私の周りの者が、妖に襲われて亡くなったのです」

歌鈴「!」

クラリス「教会は荒らされ、食料は奪われ、人命は弄ばれ……」

クラリス「すべてがめちゃくちゃになりました」

クラリス「なにもかもが」

歌鈴「……ごめんなさい」

クラリス「昔の話です、気にしないでください」

クラリス「……あの時もう少し力があれば……と思わなかった日はありません」

クラリス「それと同時に、暴虐の限りを尽くす妖への憎しみを忘れた日もありません

クラリス「その悔しさ、憎しみをバネに今日まで鍛錬してきました」

クラリス「そして、これからも」


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