154:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:09:01.24 ID:hojLDG6p0
こうして、私たちはクルーザータイプの小船に乗り込んだ。
船に入ると、谷風や他の艦娘が六、七人ほどおり、司令官という立場の人間は私一人だった。やはり私は暇人司令官なのだろう。
「あー、谷風、おはよう。一緒の船だったんだな」
私が谷風に声をかける。
「おはよう! 五神島泊地司令少佐っ! 北上ちゃんに五月雨中尉もおはよう!」
谷風は気さくに挨拶する。五月雨は笑顔で返すが、妹は昨日のことからか声のトーンを落としたぶっきらぼうな挨拶を返した。
「もうもう北上ちゃん、昨日はごめんよー」
すると、妹はクルーザーの室内から黙って出て、室外のバルコニーに出た。
私もあとを追い、その後を五月雨と谷風がつけた。バルコニーを出た妹に谷風が近寄ると、妹は怒った様な表情をした。
「谷風ちゃんの本心はなんなの? あんな基地ってるとこにいて嫌じゃないの?」
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