2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/18(金) 16:24:48.73 ID:7tf1xLWMO
もぞもぞ、と座る位置を調整しながら身体を移動。それまで後ろから抱かれていたのを、今度は横から抱かれる形へ変えて。首元へと埋められていた顔、ほんのり淡く上気したプロデューサーさんの顔のすぐ目の前へ自分の顔を近付け寄せる。
そうして言う。熱っぽい首へと腕を回して、無自覚に無防備な風を装いながら傍へ傍へ……熱く濡れた吐息が混ざり合う、もう視界にお互いの姿しか映らないような傍へ寄って。そうして言葉をプロデューサーさんへ。
(……よかった。ちゃんと、意識してくれてる……)
身のない返事。いつも真剣に話を聞いてくれる、いつも真面目に言葉を選んでくれるプロデューサーさんが、けれど今は気もそぞろな返事を返してくる。
それに……そんなプロデューサーさんの様子に、思わず身体が熱くなる。
ホッと安心するような、それでいてとくんとくん高鳴るような、そんな別々の波が同時に身体の中へ沸き立ってきて……そして熱くなる。焼けるような、でも心地のいい熱。
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