【デレマス時代劇】一ノ瀬志希「しあわせの白い粉」
↓ 1- 覧 板 20
20:名無しNIPPER[sage]
2017/08/19(土) 08:19:05.60 ID:GVuX5Nn80
とぼとぼと歩きながら、志希について考えた。
志希にとっては、あの集落が居場所なのだ。
頼るべき身寄りもなく、自分を知っている者からは
「罪人の娘」という烙印を押されて突き回される。
成長した今では顔つきも変わっているから、
名乗りでもしない限り迫害はされないだろうが、
城下では疎外感を覚えずにはいられないだろう。
あの集落にいるのは、自分と同じように後ろ暗い過去と、
その過去以上に暗黒の将来を持つ者ばかり。
藩は穢多非人に対して、汚れ仕事を押し付ける以外には何もしてくれない。
番所も今回のような件がない限り、見廻りに足を伸ばすこともない。
果たして自分は……と早苗が顔を引きつらせていると、
前方で1人の女がうずくまっていた。
56Res/35.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20