みほ「第2回フリースタイルMCバトル!」
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175:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/20(日) 19:51:05.54 ID:EqKCwBbEo

【2階席】

沙織「わー……なんかこの距離で見ててもカチューシャさんってチョロそう」

華「沙織さんクラスですね」ニッコリ

沙織「本人に言う!?」

華「あっ……ごめんなさい。今後は陰で言うことにします」ペコリ

沙織「それもっとヤダ!」

しほ「……今の試合、ちよきちはどう思う?」

千代「…………カチューシャさんは今までは固めのライミングと早口のフロウで安定した力を発揮していたわ。でもこの試合では圧倒的なバイブスを乗せたフロウを全面に出してきた」

千代「ライミングも『宮本武蔵』、『今思うと昔』と、強引にねじ込んで決めたと思ったら、『旅人、罪びと、咎人、懐、ボディブロー、血みどろ』といった辺りは、語尾を『o(お)』で踏んでいるけれど、文字数的には2文字程度。でもこの絶妙な踏み外しが聴いていて心地いい。『ホメオスタシス』と『ロメロスペシャル』もそうね。少し外れてるけれど気持ちよく聴こえる」

しほ「む、確かに……しかし継続の子は変則的なフロウが面白く、さらに韻の固さもあった。アンサーも的確だったと思ったが」

千代「そうね。フロウテクはカチューシャさんよりも上ね。今の試合では特にその部分が協調されていたわ。微妙にテンポをズラしたり、速度を上げたり落としたり、声色を変えたり。抑揚を効かせたかと思えば次の瞬間には平坦になっている、などと言った風にね。2ON2の時には見せなかった……いえ、若干変則的で特徴のあるフロウを見せてはいたけれど、コンビネーションを優先し、オーソドックスに寄せていたのでしょう、本来のミカさんはこの試合で見せたスタイルだと思うわ」

しほ「私的にはコンビの時よりも新鮮で面白かったが……結果は敗北か……」

千代「ええ……ミカさんのそういった技術や特徴を、カチューシャさんのバイブスが全てを吹き飛ばした。これが一番わかりやすい解説かも知れないわね。『カチューシャは勇者 勝利が従者』なんて表現もカチューシャさんらしくていい」

千代「それと熱い言葉をぶつけてくるカチューシャさんに対し、『勝敗は 怒鳴るだけで どうなるモノかな? 愚かなことだなぁ もっと落ち着いていよう』と、なだめるような諭すようなアンサーをした。これも時に有効だとは思うのだけれど、今回は裏目に出たというか……今回はカチューシャさんがバチバチに立ち向かってきているのをはぐらかしているという、良くない印象を与えてしまったわね」

千代「でも最終的な決め手はカチューシャさんの『私は全部勝って 決勝でマホーシャ倒すぐらいの気持ちがあんのよ!』というパンチラインかしらね。リベンジだけじゃなく、その先を見ているという強い意志が身体中から発せられているようだったもの」

しほ「なるほど…………しかしフリースタイルバトルとは難しいものだな。真正面から来る相手を翻弄させるのは戦法として間違いではないというのに」

千代「ええ。だから本当に難しいのよ。戦うことも、判定をすることもね」



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