242:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/20(日) 23:21:13.35 ID:EqKCwBbEo
【2階席】
沙織「麻子……」
華「……延長、も無しですか……」
杏「お客さんの声援もホントに微々たる差だし、審査員の判定も3対2。すっげー僅差のいいバトルだった……なんて言われても、冷泉ちゃんも納得出来ないよねぃ……こればかりは難しいね」
そど子「………………私、行ってくるわ」
ゴモヨ「そど子?」
パゾ美「冷泉さんのところに行くの?」
そど子「……ええ」
柚子「今はそっとしておいた方がいいんじゃないかな?」
そど子「……別に慰めの言葉なんてかけないわ。ただ……私がそばにいたいと思ったから行くのよ。私のわがまま」タタッ
パゾ美「………………」
ゴモヨ「あんなそど子、初めて見た」
パゾ美「私も」
桃「……会長。止めなくて良かったのでしょうか?冷泉も1人になりたいと思っているかもしれませんが」
杏「いいんじゃない?むしろそど子が一番適任だよ。変に気を遣わないだろうからねー」
しほ「……一発で決まったわね」
千代「そうね。でもかなりの接戦だったわ」
しほ「勝敗の決め手はどこ?」
千代「ライムに関しては、手数でREZEさんが上回るのはわかっていたでしょう。でも愛里寿もライムで勝負を挑むかのように攻めたわ。特に即興性を重視した。『サラブレッド』を拾って『ナリタブライアン』で踏んだり、それにちなんだ『年度代表馬』というワードを使用したりね」
しほ「その部分をさらにREZEさんは『オルフェーブル』や『凱旋門賞』で踏んでアンサーしている。互いに即興性を見せたところだったわね」
千代「ええ。でも愛里寿のワードチョイスにユーモアがあったのが勝敗の差かしらね。『ANZEN漫才』というお笑いコンビや、そのメンバーの天然ぶりを即興スキルと結び付けたり…」
千代「あとREZEさんのミス、まではいかないけれど、『真贋 見極め 心眼に〜』のラインは上手なのだけど、聴いていてわかりづらかったのが少しマイナスね」
しほ「文脈でわかるといえばわかるんだが、同じ『しんがん』で、しかも高速フロウだったしな」
千代「気合いが入っているからかわからないけれど、この試合でのREZEさんは全体的にライムが多くて、詰め込まれた分だけ早口になっていたわね」
千代「それはそれで心地よいものの、愛里寿が後半で若干テンポを落としたり、細かい緩急を付ける工夫をしていたため、単調さが少しだけ目立ってしまい、そのわずかな部分が審査員の判定に現れたのね」
しほ「そう……でも、いい試合だったわ。もう一度見たいと思うくらいに」
千代「同感ね」
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