卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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397: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/10/05(木) 20:00:49.86 ID:9ZY2Twcv0

蘭子「……ちひろ、さん?」

蘭子「なんで……」


ちひろ「なんで? 何の話、です?」

ちひろ「なんで、あんなにボロ、ボロだったのに、ここに、いるかっ……ですか?」

ちひろ「……貴女もアイ、ドルだからっ、に、決まってる、じゃないですか……」


蘭子「……?」

ちひろ「本っ当に、呑気な、子、ですね……」

ちひろ「覚えて、ないんで、すか?」


蘭子「覚えて……」

蘭子「……!!」

蘭子「私、撃たれて……!!」


ちひろ「ええ……アーニャ、ちゃん、ごと、一斉、掃射で」

ちひろ「あなたも、バラバラに、なりました」

ちひろ「……それなのに、服以外、完治、と、いうのは」

ちひろ「さすが、というしか、ありませんね」


蘭子「アーニャちゃん、ごと……っ!!」


蘭子「―――アーニャちゃんは!?」

蘭子「アーニャちゃんは、私を庇って……!!」


ちひろ「……はあ」

ちひろ「すぐ横、ですよ。横」


蘭子「横……」


蘭子「……うそだ」


ちひろ「…現実、ですよ。それが、現実」



ちひろ「その、バラバラ、死体が、アーニャ、ちゃんです」



ちひろ「まだ、首から、上がキレイで、きれいなまま、で、良かった、ですね」

ちひろ「……集めるの、苦労したんですからね」

ちひろ「なんだって、こんな、死体なんか、あつめたんで、しょうか」

ちひろ「ばかばか、しい」



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