【モバマス】カワイイボクらは斃れない【アニデレ】
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21: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/26(土) 22:49:02.08 ID:q8a1zPLiO
 ところが、今日始めて会って、それは不可能だと常務は悟った。

 堂々とした立ち振る舞いと、積極的な売り込み、高いレベルの実力、そしてもはや魔術とも思えるような魅力。

 常務が幸子に抱いた印象は『魔法使い』だった。幸子と共に仕事をすれば必ず成功する。私はガラスの靴を得た。そう錯覚させるほど幸子は魅力的だった。

 こんなアイドルを干すことなんてできない、きっとどんなに仕事を絞ろうと彼女を必要とする者がいくらでも現れる。そもそも私が彼女を手放したくないのだ。

 幸子を排除しようと考えたはずの常務は思わず幸子を自分のプロジェクトに引き込んでしまった。

 346プロダクションのイメージを守る為には早急に幸子やその周囲を排除すべきだ。しかし、向こうから来てくれた最強の手駒、幸子が居れば私のプロジェクトは確実に成功する。

「…………どうするべきか。」

 日が沈み、暗くなり始めた空に一つだけやけに目立つ星が光っていた。


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