【モバマス】カワイイボクらは斃れない【アニデレ】
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34: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2018/01/02(火) 10:21:57.47 ID:apfYfla5o
 夕方の執務室、常務は人を待っていた。先ほど電話で彼女は自らが立ち上げたプロジェクトのひとまずの成功を聴いた。そのため、直接プロジェクトの出演者から成否を聞く必要などない。

 それでも、彼女がその電話で出演者の一人が会いたがってるときいて、スケジュールを調整して待っているのは、自分が外れたそのプロジェクトに未だ未練があったからだろうか?

 「失礼します、先ほどお時間をいただいた輿水です。」

 「やはり君か、結果は先ほど聞いた。ご苦労だったな。」

ノックの後に執務室に入ったのは輿水幸子だった。常務は彼女に労いの言葉をかける。

 「えぇ、おかげさまで滑り出しは順調そのものです。」

 「それで、要件はなんだ。電話で済むようなことをわざわざ時間を取って言いに来たわけでもなかろう。」

 常務は知っている。輿水幸子が有能なアイドルであると同時に実戦レベルでプロデュースもこなせることを。

 今ここに彼女が居ると言うことは今回の成功を軸にこのプロジェクトに関するものか、もしくは自分自身の処遇の要求をしにきたのだろう。

 「先日の暴言の事なら謝罪する。君は間違いなくこのプロダクションにとって必要な人材だ。君の我が社での今後の活躍は私が保証しよう。」

 「ありがとうございます。それでは一つボクのわがままを聞いて貰えませんか?」

 「私の力が及ぶ範囲なら答えよう。」

 「それでは、このプロジェクトの責任者に戻って来て貰えませんか?」


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