20: ◆RfwyoP3XQY[sage]
2017/09/03(日) 16:52:01.24 ID:cXuXQ3MGo
P「なにか音楽聞くか?」
奏「特に流さなくていいわ。そんなことより話していたいし」
P「…何かあったか?」
奏「なにもないわ。なにも」
奏「ただ、こうやって送って貰うことも、二人で話す機会も減ってきてるからね」
P「そりゃ――」
奏「分かってるわ。お仕事お疲れ様」
P「……」
奏「ふふ。言葉が途切れちゃったわね。限りある世界だからこそ、この一瞬が価値あるものだと感じるの」
奏「だから、誰かの歌声に邪魔なんかされたくないわ」
P「折角だから奏の歌でも流そうかと思ったが止めておくか」
奏「自分の声に嫉妬するつもりはないけれど……」
奏「私の歌を掛けるその意味。貴方は理解して言っているのかしら?」
P「さぁな」
奏「安心して。この車内は世界から隔絶されている密室だから」
奏「手が触れていなくてもいなくなることはないわ」クスッ
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