狂愛劇場 『安価・コンマ』
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154: ◆gRg7tzHAPs[saga]
2017/10/12(木) 23:38:10.78 ID:4PJbyzeL0
【格闘家の攻撃!】


秘書「一つ提案なのですが、わざと負けていただけませんか。もちろん、それなりの報酬はお約束しますよ?」

格闘家「……断る。こちらにも負けられない事情がある」

秘書「そうですか。では――!」

言い終わると同時に飛翔した秘書の形のいい唇から、物悲しい旋律が流れ出す。
人を惑わす魔力を秘めたセイレーンの歌だ。人間には決して手の届かぬ上空から、秘書の歌が響く。

格闘家「くっ……!?」

格闘家が耳を押さえたが、それだけで防げるほど歌の魔力は容易くない。
肉体を精神を屈服させるべく、格闘家を甘く優しく、そして妖しく包んでいく。
ボロボロの身体であるからこそ、魅惑の歌の効果は防ぎようもない。

秘書(このまま、戦闘不能にまで持ち込んで――!?)

――ドォンッ!!!
突如として響いた轟音と衝撃に秘書の思惑は中断させられる。
空気を震わす振動が、秘書の歌をかき消したのだ。
一瞬、困惑する秘書の耳が一つの声を捉える。

格闘家「もう少し高く飛ばれていたら届かなったぞ……!」

轟音の正体が、格闘家が跳躍した際に地を踏みしめた音だったと秘書が気づいたのは、自分がその地に叩き落とされたあとだった。


ターン取得コンマ判定
1〜4 秘書
5〜0 格闘家
↓1


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