16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:05:54.19 ID:+EtVRVLso
櫻子「ちょっと! なにー!?///」
ちなつ「勉強がどうとかよりそっちの方がびっくりだよ〜!! ねえあかりちゃん!?」
あかり「うんっ! 実はあかり心配してたんだよ〜、櫻子ちゃんと向日葵ちゃんのこと……」
向日葵「えっ……?」
あかり「志望校のことも知ってたから、高校にあがったら二人は離ればなれになっちゃうなあって、中学の頃からずっと気にしてたの。受験期の頃から櫻子ちゃんが元気なさそうにしてたのも覚えてるよ〜……」
ちなつ「でも……そこから転校までして向日葵ちゃんの元に戻ったってことはさ?」
あかり「つまり櫻子ちゃん……それだけ向日葵ちゃんのこと大好きなんだよねっ♪」
櫻子「ちょ、ちょっとやめてよ! 恥ずかしいじゃん!///」
ちなつ「このこの〜!」こちょこちょ
櫻子「きゃーー!!」
吉川さんが、まるで犬をあやすみたいに櫻子のお腹を揉みしだく。昔と変わらない懐かしいやり取りだ。
やかましい二人をよそに、赤座さんが私の隣に距離を詰めてきた。
あかり「よかったねぇ、向日葵ちゃん」
向日葵「え?」
あかり「あかり、すっごく嬉しいよぉ。二人がまた一緒になれたなんて……!」
向日葵「赤座さん……///」
近くで見ると実感するが、赤座さんはやっぱり大きくなった。
身体のことだけじゃない、昔から変わらない穏やかな優しさに加えて、どこか大人の余裕のようなものを纏っているようが気がする。
あかり「それで……ひょっとして二人って、付き合ってたりとかするの?」
向日葵「え……っ!?」どきっ
しみじみと感慨にふけっていたら、ふわふわのスローモーションから予期しない剛速球がいきなり投げ込まれた。
あかり「あれ、違った?」
櫻子「ちょちょちょ、あかりちゃん!? いつの間にそういうこと聞くような子になっちゃったの!?」がばっ
あかり「いつまでもあかりを子ども扱いしちゃだめだよ〜」くすくす
……なんとなく、今しがた感じた赤座さんの「大きさ」の正体がわかったような気がした。
あらゆる意味で大人になっている。
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